思春期の子どもたちの心を理解するきっかけに

かがみの孤城 / 辻村 深月 (著)

アニメ映画にもなりましたね。

最初にCMを見るだけでも情景のイメージがしやすくなるかもしれません。

もちろん自分のイメージを大切にされたい方は、本からスタートしてください。


学校に行けなくなった中学1年生の女の子が主人公です。

突然部屋のかがみが光だし、入ってみるとそこにはオオカミの顔をした少女と、他6人の同世代の子どもたちが。

集められた子どもたちには共通点があり…。

どんどん明らかになっていく真実に心が痛くなりますが、それでも最後には生きる力を与えてくれます。


誰もが通ってきたはずの中学時代。

大人になると、なかなか子どもたちの心を理解できなくなってしまいます。

私も、大人にどう言われたら嬉しかったか、悲しかったか、当時はあんなに心が揺さぶられ、必死に訴えていたはずなのに、なかなか思い出せなくなってしまいました。

最近物忘れが甚だしいのが悩みです。


心に傷を負うこどもたちの気持ちを、いったいどれだけの大人が理解してあげられるのでしょうか。

我が子はまだ小さいですが、いつかは、悩み苦しむときがくるかもしれません。

親として、どんな言葉をかけてあげたらいいのか、どんなサポートが必要なのか。

この本はそのヒントをくれる物語だと思います。


また、登場するこどもたちは中学生。

10代の読者の心にも共感できる部分がたくさんあると思います。

悩む我が子にそっとこの本を差し出すのもいいかもしれませんね。

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