中高生におすすめ。平和を考えるきっかけにするならコレ!
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 / 汐見夏衛 (著)
こちらは、10~20代におすすめの作品。
作者が国語の教師をしているとのことで、文章が読みやすく、描写もよく伝わります。
「戦争」がテーマとしてありますが、「恋」という身近なものとして考えることができるため、平和学習のきっかけにもなります。
長崎で育った私は、平和学習というものは身近な存在としてありました。
中学生の頃は、実際に被ばくされた方の話を聞き、劇にして演じたりもしました。
しかし、年を重ねるに連れ、平和に関して私の行動はどうだったか…。
孤独な少女がタイプスリップした先は、戦時中の日本。
そこで助けてくれたのが死を覚悟した特攻隊員でした。
何度も危険な目にあい、怖い思い・ひもじい思いをし、そんな中でも明るく生活している人々と関わり、助けられ、主人公は成長していきます。
自分が元の世界に帰るとき、そこに残される人は現代にはもういない。
自分はその人たちのために、いったい何ができるのだろうか。
そう悩む主人公に「恩送り」という言葉が伝えられます。
「もらった恩をその人に返せないとき、次の人に恩を送る。」
私たちが今平和な日本で暮らせているのは、誰のおかげだろう。
そして、この平和な日本を、次につなぐためにはどうしたらいいのだろう。
今を生きるすべての人に考えてもらいたいテーマです。
そして、この恋物語には続きがあります。
気になる方は、続編までぜひ読んでみてくださいね。
続編→「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」
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