幅広い年代に響く!子ども・大人それぞれの生き方に刺激を与えてくれる小説
秘密結社LadyBirdと僕の6日間 / 喜多川 泰 (著)
まず、「秘密結社Ladybird」というワードに、中二心をくすぐられるこの本。
私の中二時代はNARUTOの額当てを買って喜んでいました(この話をするとだいたい引かれます)。
この本の魅力的なところは、もちろんタイトルだけではありません。
出てくる大人たちが皆、今を本気でいきている。
いろんな努力をしてきた大人だからこそ、考え方が、言葉の重みが、とにかくかっこいいんです。
「親の背を見て子は育つ」という言葉がありますが、まさにその言葉を物語にしたような作品です。
次世代をどう育てるか。大人にはその役割があります。
私もいよいよそういう歳になってきました。
そういうことを考えて行動していかなければいけない。
中身のない自分は、我が子に対して自分の言葉で何が語れるのか。
30代の方に考えるきっかけを与えてくれる本だと思います。
物語は2つの視点で進んでいきます。
一つは、毎日だらだらと勉強も部活も恋も中途半端に過ごす高校3年生の視点。
もう一つは、秘密結社Ladybirdに所属する今を本気で生きる大人たちの視点。
どちらの気持ちにも共感できる部分がたくさんあり、読者を物語へ引き込んでいきます。
中高生が読むと、活力が湧いてくる。
大人が読むと、次世代のために本気で生きてみたくなる。
毎日が退屈な人、何かに所属するリーダー、30歳以上の大人たちにおすすめの作品です。
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